Case.12製品紹介
ニーズに合わせて機能を組み合わせる!「ヤーンセンサー」導入時のポイントとは
糸や電線が切れた時や緩んだ時などに異常を検知する装置が「ヤーンセンサー」です。繊維業界では広く知られる一般的な装置ですが、糸や現場環境に合わせたさまざまな仕様があることはご存知でしょうか?
ヤーンセンサーを導入する際には、コストや耐久性、設置する機械やスペースなど、自社にとって適切な仕様を見極めることが重要です。今回は、センサーを構成するパーツに注目し、特徴の違いをご紹介します。
ヤーンセンサーの機能と構造
糸や電線が切れたりテンションが緩んだ場合などに異常を検知する装置で、リミットスイッチが内蔵されています。使用する機械の制御装置と接続することで、異常を検知した際に、信号を発信して糸の繰り出しや走行といった機械の稼働を止めたり、糸や電線を切断することが一般的です。
糸や電線が走行する部分にさまざまな種類があったり、同じ様な機能で赤色のランプが付いたストッパーという商品があるなど、商品仕様は多彩です。
導入時には自社に適したパーツを組み合わせることがポイント
ヤーンセンサーはさまざまなパーツで構成される装置です。種類が多いだけに、自社のニーズに合った仕様を選ぶことが重要です。
そのためには、それぞれのパーツの種類や機能について理解を深める必要があります。
代表的なパーツや機能について順番にご紹介しましょう。
センシングアーム
糸と接するアーム部分のことです。糸が切れたり緩んだりした場合にアームが上がることにより、異常を検知する仕組みとなっています。
アームは金属仕様のほか、セラミックスパイプ仕様、セラミックスガイド仕様など、得たい品質やコストに合わせてパーツを選ぶことができます。
また、センサーを使う必要がない場合や、設備の段取り時に反応させたくない場合などに、あらかじめアームを下げておくこともできます。
アームを下げている時は、赤色のマーカーが見えるようになっており、アームが下がっていることが一目でわかります。
ガイド
アームに確実に糸を接触させるために、前後にガイドをつけることができます。
ガイドもさまざまな形があり、糸の状態が確認しやすく清掃などもしやすいタイプや、糸の抜けを防ぐタイプなど用途によって選ぶことができます。
YUASAは糸道のプロフェッショナルとして、ガイドに対する高い品質を誇っています。
特にセラミックスの表面加工に優れ、独自の技術で糸へのダメージも少ないガイドを取り付けることが可能です。
リード線の有無、リミットスイッチの結線方法
内部のリミットスイッチにリード線を付けることもできます。
またその際に、通常時に通電「させる」・「させない」という結線方法を選んでいただけます。
取付用ブラケットの有無
ヤーンセンサは一般的に平面に固定しますが、取り付ける場所がパイプ状になっているケースもあります。そのような場合には、パイプに取付けできるブラケットも用意しております。
ヤーンセンサーと同様の機能を持ったストッパー
糸の異常を検知した際に、点灯する赤色ランプをつけたタイプもあります。
織機のように平行に糸がたくさん並ぶような場合、縦糸が1本でも切れたら品質に影響を及ぼしてしまいます。そのように、どこの糸に不具合が起きたのかをすぐに見分けることが必要な場合に適したパーツです。
写真の製品は、たくさんの糸に対して取り付けることができるように、糸に対して平行に取り付けることが可能になっているのも特徴です。
適切なセンサー選びはYUASAがサポート
その他にもボディのタイプや、機械の設計思想に合わせたリミットスイッチの接続方法など、選ぶパーツはいろいろあります。
「昔から使っている」という理由だけで使い続けることも多いかもしれませんが、自社がめざす品質や製品に適した仕様になっているか、一度検討してみることをオススメします。
YUASAではお客様のニーズを丁寧にヒアリングし、製品の仕様決定をサポートします。どうぞお気軽にご相談ください。
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