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スナールを防いで操業性を向上させる!製品品位を保つYUASAのアンチスナールテンサーとは?

糸加工や製織工程などにおいて、操業性を安定させたり、生地・製品の異常を防いだりする方法はいろいろあります。スナール(ビリ)を防ぐこともその一つです。このスナールを防ぐために使われるテンション装置が「アンチスナールテンサー」です。
YUASAの製品は、金属パイプの長さを可変とし、テンション調整に対応できるタイプにもカスタマイズ可能です。
今回は、アンチスナールテンサーの機能や活用方法について紹介します。

1.スナールを防ぐ「アンチスナールテンサー」

糸の加工や繊維製品を製造する工程において、糸を引き出した際に、糸がねじれてスナールが生じる場合があります。スナールはビリともよばれ、加撚した糸が緩んだときに発生する糸のねじれのこと。そのままにすると、操業不調になったり、生地にねじれた糸の塊が発生し製品不良となったりすることがあります。この糸のねじれの発生を解消するテンサーが、今回ご紹介するアンチスナールテンサーです。
金属パイプ部分に糸を這わせるようして巻きつけることにより、その効果を発揮します。

【解舒停止時のスナール発生頻度】

解舒停止時のスナール発生頻度

実験として、糸をニップするワッシャータイプのテンサーとアンチスナールテンサーとでスナールの発生を比較した結果、ワッシャータイプのテンサーでは10回中5回スナールが発生したのに対し、アンチスナールテンサーでは0回と、改善効果が見られました。糸をニップしないため、撚りだまりが起きにくいのが大きな特長です。

スナール解消の様子

また、発生したスナールを取り除く効果もありますので、操業性や製品品位を向上させることができます。

 

2.ガイドとパイプは多彩なカスタマイズが可能

YUASAのアンチスナールテンサーは、糸の入口・出口に使われるセラミックスガイドや、金属パイプ部分のカスタマイズが可能です。セラミックスガイドや金属パイプの表面仕上げを梨地と鏡面から選択したり、金属パイプの長さや径を変更したりすることができます。使用条件や糸の種類などに加え、お客さまのニーズに合わせた最適な仕様をご提案致します。

 

3.接糸長さ可変タイプのご紹介

下記にご紹介するアンチスナールテンサーは、片側がクランプで構成されており、糸を巻きつける接糸長さをフレキシブルに変えることができます。
アンチスナールテンサー導入をご検討いただく際、基礎テスト用にこのようなサンプルの貸し出しや試作も可能です。パイプの長さや糸巻き回数を変えながら実際に効果を確認していただき、その結果をもとに最終の製品設計を進めることもできますので、お気軽にご相談ください。
また、例えば、一つの生産ラインで、糸の種類や生産条件などによってアンチスナールテンサーの接糸長さを変更したい場合などにも、可変タイプの活用が期待されます。

接糸長さ変更タイプ

4.カスタマイズのアイデアはお客さまのニーズ。YUASAのものづくり

社内打合わせ風景

YUASAでは、これからも、お客さまのニーズを満たし、より使いやすい製品にするための開発を進めてまいります。こんな機能や性能が欲しいというリクエストがありましたら、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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湯浅糸道工業株式会社 営業部