Case.15

二つのローラーで強いテンションをかける!「テンションイコライザー」の特長とは

大きなテンションをかけたい場合におすすめなのが、二つのローラーでテンションをかける「テンションイコライザー」です。
張力をかける対象の糸をはさんだり屈曲することなく、ローラーに巻き付けて送り出していくテンサーで、設置場所やかけられるテンションの大きさによっていくつかタイプがあります。

テンションイコライザー

テンションイコライザー

今回は、テンションイコライザーの機能や特長、タイプによる違いについて詳しくご紹介しましょう。

1. テンションイコライザーの構造と機能

テンションイコライザー図面

テンションイコライザー図面

テンションイコライザーとは、糸に張力を付与するテンサーの一種で、2個の回転ローラーに糸を巻き付けて送りだしながらテンションをかける装置です。ローラーの根元部分にベルトがあり、そのベルトに対して重りやばねで負荷をかけることにより、張力を調整します。
ローラーに糸を巻き付けているので、一定の速度で糸が走行する工程での使用に適しています。

同じくローラーで送り出すテンサーとしては、ヒステリシステンサーがありますが、テンションイコライザーの方がかけられる張力は大きくなります。

2. テンションイコライザーの種類

テンションイコライザーには2種類あります。重張力仕様と軽張力仕様です。

重張力仕様

最大張力が1000cN程度のものです。
産業用の太い糸に対応するため、ボディはアルミ製で剛性に優れます。
またローラーのブレーキには牛革のベルトを使用しています。摩擦抵抗が高いため、ローラーに対して強いブレーキをかけられます。
一方でコストが高めになります。

テンションイコライザー

テンションイコライザー

■試験条件■ 糸:水糸  巻取速度:60m/min

軽張力仕様

最大張力が300cN程度のものです。
剛性の高い樹脂を使ったボディを採用し、コストを抑えた商品です。
ローラーのブレーキには摺動材で出来たベルトを使用しています。そのため、高速条件下でも耐摩耗性に優れ、低い摩擦係数を維持できます。さらに摩擦によりローラーやブレーキの温度が上がった状態でも使用可能です。

テンションイコライザー重り仕様

テンションイコライザー重り仕様

■試験条件■ 糸:水糸  巻取速度:60m/min

重張力仕様も軽張力仕様も、ベルトをスペアパーツをして単体でも販売しています。

3.テンションイコライザーの特長

特長① 2個の回転ローラーでブレーキをかけるため、糸・ワイヤーへのダメージが少ない

ローラーの片方が上に角度をつけており、何周か糸を巻き付けて走行させたときに、糸同士が干渉せず、一定間隔を保ったままローラーの上をずっと走行していくことができます。

糸を送り出しながらテンションをかけるため、糸やワイヤーへのダメージが少なガラス繊維など屈曲させたくない繊維や、表面にオイルなどで加工された特殊繊維にもダメージを与えることなくテンションをかけることが特長です。
ローラーのブレーキには摺動材で出来たベルトを使用しています。そのため、高速条件下でも耐摩耗性に優れ、低い摩擦係数を維持できます。さらに摩擦によりローラーやブレーキの温度が上がった状態でも使用可能です。

2個のローラー

特長②.使用環境に応じてばね仕様と重り仕様の選択が可能

設置場所や作業性に応じて、ばね仕様と重り仕様を選ぶことが可能です。

ばね仕様が適しているのは、設置する向きを気にせずに使いたい場合や、かけたいテンションの調整が重りの単位では難しく、ナットの巻き数などで調整した方がいい場合に適しています。

ばね仕様

ばね仕様 重張力タイプと軽張力タイプ

重り仕様が適しているのは、テンションの調整が重りを選んでかけるだけと簡単なため、誰でも作業をすることができ、作業性を高めたい場合に適しています。

重り仕様

重り仕様 重張力タイプと軽張力タイプ

特長③ ばねを引っ張るナットの巻き数、重りに比例した張力を付与することができる

樹脂やアルミなど躯体の素材や耐久性によって、かけられるテンションの上限は変わりますが、ばね仕様でも重り仕様でも、巻き数や重りに比例した張力を付与することができます。

特長④ ローラーには硬質クロムめっき処理されており耐摩耗性に優れる

糸やワイヤーが接するローラーに傷が入っていると、糸やワイヤーにダメージを負うこともあるため、ローラーの品質管理はとても重要です。

YUASAのテンションイコライザーはローラーに高品質の硬質クロムめっき処理をしており、安心してお使いいただけます。YUASAの硬質クロムめっきは表面の滑らかさや耐摩耗性に優れていると評判です。

クロムメッキが施されたローラー

4.銅線の巻きグセが解消?!テンションイコライザーの意外な活用エピソード

テンションイコライザーは糸に張力を付与するのが主な機能ですが、お客様が発見した意外な使われ方をご紹介しましょう。

銅線の加工をされているあるお客様は、大きなボビンに巻き付けた銅線を使う際に、巻きグセがついてしまうことにお悩みでしたが、巻きグセのついた銅線をテンションイコライザーに巻き付けて、テンションをかけながら引っ張ったところ、巻きグセをとる効果があることに気が付かれたそうです。

テンションをかけるだけではなく銅線のクセもとれるということで、そのお客様には当社のテンションイコライザーを愛用いただいています。

4.自社に合ったテンサー選びはYUASAにおまかせ

テンサー選び

今回はテンションイコライザーの特長を中心にご紹介しました。YUASAは糸道のプロフェッショナルとして、ニーズに応える豊富な商品を揃えています。多くの商品の中からぴったりな商品をご提案させていただきます。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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湯浅糸道工業株式会社 営業部