Case.6製品紹介
セラミックならではの高い機能性に注目!「ジルコニアカッター」を徹底検証
カッターと言えば鋼やステンレスなど金属製の刃を思い浮かべるのが一般的ですが、より切れ味に優れ、耐腐食性、耐摩耗性もある素材がセラミックです。
YUASAでは、このセラミックの一種であるジルコニアを素材にした新しいカッター、「ジルコニアカッター」を開発しました。
今回は、実際にジルコニアカッターを検証してわかった事実を中心に、その機能や特長をご紹介します。
ジルコニアカッターは幅広く活用が可能
ジルコニアカッターは、その他のカッターと同じように糸を切断するのに用いられ、織機や編機などに取り付けるタイプや、手で使うハンディタイプなど、用途に応じていろいろな形があります。
切れ味が良く、糸の毛羽が出にくいのが特長です。また、耐摩耗性・耐食性に優れているので、金属製より長持ちします。
使用できる糸の種類はさまざまで、各種化合繊維、ガラス繊維、炭素繊維、綿糸、毛糸など幅広く使えます。
使ってわかったジルコニアカッターの高い性能
実際にジルコニアカッターを使用したケースをご紹介します。
【検証①:使用寿命】交換頻度が1週間から1カ月に延びて、生産効率アップ!
こちらは、かぎ針編機にとりつけられた、ゴムを切るためのカッターです。金属製で、使用寿命は4日間~1週間でした。切れ味が悪くなると交換する必要があるため、1週間に1度は、数百枚のカッターを交換していました。
そこで、金属製のカッターをジルコニアカッターに替えたところ、使用寿命を1カ月に延ばすことができ、交換の手間が省け、生産効率をアップさせることができました。
使用寿命は糸の種類や求められる品質よっても異なりますが、金属製に比べると数倍以上延ばすことができることが多く、一般的な糸や品質要望の低い糸であればさらにそれ以上使用できる場合もあります。
【検証②:切れ味】切れ味の秘密は、均一で滑らかな表面加工
セラミックス製のカッターは金属製に比べて切れ味が良いですが、さらに同じセラミックス製でもYUASAのカッターは切れ味に優れています。その違いを検証したのがこちらです。
他社製と刃の表面を電子顕微鏡で比べてみると、表面が均一で滑らかなことがわかります。それが刃の鋭さ、切れ味を生み出しているのです。
長年、糸道のプロフェッショナルとして培ってきた、高度なセラミックス加工の技術に裏打ちされた品質といえるでしょう。
硬度を高め、さらに使用寿命を延ばす「HIP処理」
さらに刃の硬度を高め、使用寿命を延ばしたい場合はカッターに「HIP処理」をすることも可能です。
HIP(熱間等方圧加圧法Hot Isostatic Pressing)とは高熱と高圧で材料を加圧加工する技術のことで、処理により黒色に変化すると共に、硬度が上がり、使用寿命もさらに延ばせます。
品質をより高めたい、特殊な糸で使いたいという場合におすすめです。
刃の形を設計し、オーダーメイドが可能
必ずしも長方形だけでなく、用途に合わせていろいろな形のカッターを作ることができます。
下にご紹介しているのはその一例です。台形や多角形から穴を開けたタイプなどご相談に応じて設計します。試作品やサンプルもあるので、お気軽にご相談ください。
糸道で培った技術とノウハウを幅広く展開
YUASAでは、糸道のプロフェッショナルとして培った技術とノウハウを発展させ、新たな製品開発に積極的に取り組んでいます。今回のジルコニアカッターもその一つです。
糸にまつわる困りごとやご要望がありましたら、お気軽にご相談ください。
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湯浅糸道工業株式会社 営業部