硬質クロムめっきの写真

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独自の技術とノウハウで多様なニーズに対応する「硬質クロムめっき」受託加工

ガイドやテンサーなど、YUASAはメーカーとしてのイメージが強い一方、硬質クロムめっきの受託加工も手掛けていることはご存じでしょうか。

耐摩耗性を向上させる硬質クロムめっきは、繊維業界の製造現場において欠かせない加工の一つ。YUASAでは自社設計のめっき槽と100種類以上・500ラック以上のめっき治具、そして、50年以上培ってきた技術力・ノウハウで、品質の高いめっき加工を実現し、さまざまなニーズにもお応えしています。

今回は、YUASAの硬質クロムめっきの特徴について詳しくご紹介しましょう。

耐摩耗性に優れた硬質クロムめっき

硬質クロムめっきは、硬度が高く耐摩耗性を向上させることができます。耐摩耗性はセラミックスには劣りますが、衝撃による破損(割れ)の可能性は低いというメリットがあります。硬度はHv900以上となります。

硬質クロムめっきの写真

膜厚を変えたり、部分的に加工したりすることが可能で、再度めっきが行えるため、部品の補修や摩耗した製品が再生できるなどランニングコストを抑えることもできます。

 

YUASAの硬質クロムめっきの特徴

YUASAでは、工業用クロムめっき(硬質クロムめっき)専用の自社設計のめっき槽があり、めっき浴槽にワークを浸しワークに電流を流す電気めっき(電解めっき)を採用しています。めっき加工を施せる材質は、鉄・ステンレス等の金属材です。(アルミは不可)

膜厚30μm以上を標準仕様としており、硬度も高く製品の耐摩耗性を向上させているのが特徴です。ご要望に応じて50μmや60μmなど厚めっき加工も対応しています。

 

めっき膜厚と硬度の比較表

 

表面は鏡面・梨地加工から選択可能です。梨地はセラミックスより凹凸の山が丸みを帯びるため、糸に与えるダメージがより少なくなります。

表面は鏡面・梨地加工から選択可能

↑ 梨地仕上げ

表面は鏡面・梨地加工から選択可能

 

電気めっき(工業用クロムめっき)を行うために必要不可欠な治具は、加工対象物(めっき加工を施したい製品や部品)を電極(陰極)に固定するためのものです。

めっき治具によって工業用クロムめっきの品質の大半は決まると言われています。YUASAではめっき治具は全て自社設計しており、保有台数は100種類以上・500ラック以上あり、最適な製品製造を実現します。

YUASAの設備写真

 

ケイフッ化浴と独自の仕上げ処理で糸へのダメージを軽減

↑ 主にバリ取りを行なうバレル研磨機

硬質クロムめっき処理を行う溶液には種類があり、一般的なメッキ浴といえばサージェント浴が使われますが、YUASAでは創業以来ケイフッ化浴を採用しています。

 

また、一般的な硬質クロムめっき加工の工程に加えて、めっき処理をする前の素材に独自の仕上げ処理を行っています。

例えば、素材を“金属板材をプレス加工”する際に発生する「打ち抜き時のバリ」や「絞り加工時の傷」また、“金属線材を曲げ加工”する際に発生する「材料に元々付いている傷」「切断加工時の破断面」や「曲げしわ」を、自社オリジナルの機械を始めとする研磨機を使用して、糸に有害な傷を消すなど下地の仕上げをしていきます。そのあと梨地処理を行っているため、糸が毛羽立たない美しい仕上がりとなります。
鏡面処理の場合は、下地の仕上げをしてからめっきし、その後さらに仕上の研磨をしています。

 

この仕上げ処理をコントロールすることにより、さまざまな面粗度のめっきのご提案も可能です。

梨地はRz2~4、鏡面はRz0.2~0.4が標準ですが、要望があればさらに粗くすることができます。Rz1~2、Rz10~12など使用する場所や使う糸によって幅広く対応できるので、お気軽にご相談ください。

薄板、再めっき、他社で難しかった仕様などニーズに対応

パイプ形状の内面への鏡面めっき、薄板(0.1mmまで)へのめっき、長尺(1000mmまで)へのめっき、環境に良い使用済み品への再めっき(剥離→研磨→めっき=リサイクル)も可能です。

めっき製品の写真

商品や部品の長寿命化をご検討中の方、現状のめっき品質や価格に不満をお持ちの方、環境問題にご興味のある方、お気軽にお問い合わせください。

 

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